キャブレターのパワージェットシステムは言わば追加ジェット

ですが、お馬鹿なことを考えたこの私は、
過去にトンデモシステムを作っていました。

パワージェットは負圧によって追加燃料を吹く

でも、出来ればここぞって時に燃料を吹いたら楽しくね?


そんな安易な形で思いついたのが、追加インジェクター(笑)


通常だったらCPUを使ったりして
回転信号やらスロットルセンサーやO2センサーなどで
データを取りそれにそって燃料の量を調整して吹くのが普通なのですが
そんなものなんていらない、アナログですべてやればいいじゃない(爆)


構造は簡単インジェクターに電気を通せばインジェクターのバルブが開く
本来なら、電圧などで噴射量を調整するのですけど、そんなの関係ない

インジェクター本体で燃料を吹くことは出来ません。燃圧が必要です。
なので電磁ポンプと思いましたが、当時仕入れたポンプは何故か
うまく動いてくれませんでした。
だったら、正負圧ポンプで良いんじゃない?って事で事が済みました(笑)

そして燃料が吹きっぱなしだと流石にアレかなと、
少しでも噴射量を制御するためにフラッシャーリレーを使おうと!

LED対応のフラッシャーリレーでも電圧が低すぎて
断続的に電気を入れるのは無理で失敗

ならばと、トラックのパーツ屋さんにはLEDパーツが豊富です。

ただし、トラックの基本は24Vですが、数少ないですが12V用もあるので
探してみたら、見事に使えそうなLED装飾品用のフラッシュリレーが!!


まずは、リレーなしの燃料噴射動画




こんな感じに吹きっぱなしだと、かなりの量の燃料が
出てしまいますので量を減らす方向でリレー完備


 

次は、燃料吹く前にスイッチ作成しボタンを押して噴射させるタイプと
スイッチオンで燃料吹きっぱなしの2系統のスイッチを作り、リレーを噛ませました。

これにより、噴射する燃料の量が大分減らせるはずです。


 

インジェクション本体に繋ぎスイッチを入れると、このように噴射されます。


そして、今度は、これをキャブに装着しないとなのですが・・・・


考えた末、ファンネルに付けることになりました。

インジェクションファンネル

こんな感じに取付けました。


キャブに取り付けると

インジェクション、キャブ付き

このようになります。

ノズルはメインジェットに向けて噴射するように角度を付けています。


 

そして実際にエンジンを掛けて、アイドリングで燃料を吹かしてみます。

映像で途中アイドリング落ちる音が聞こえると思いますが、
燃料を吹いて濃くなったためにアイドリングが落ちた
ということが分かるかと思います。

実際には、吹き続けるとエンジンは止まります(^_^;)


そしてこのままだと、ゴミなどの吸い込みが心配ですのでフィルターを

インジェクションスポンジ

取付け完成です。



実際に走行して、体感できるかというと・・・・・


はっきりいいます。


体感できません。


ただ、一度体感できました。

良い方にではなく悪い方に(爆)


宮ヶ瀬ツーリングに行くために集合場所まで
首都高~東名高速に乗り横浜町田ICで降りたのですが、
途中で2回ほど東名高速上で止まってしまいました。

カジリというか焼付きというかオーバーヒート?

このシステムには最大の汚点があります。

それは・・・・・

分離給油式では、危険なシステムなんです。

追加で燃料を吹けばオイルが薄くなると言うことを(^_^;)

混合仕様でやるなら、止めどもなく吹けるので良いのでしょうけど(爆)

ただ、この時、東名では80~85キロで走行中に
エンジンロックをしてしまい冷や汗モノでしたが、
幸い後ろに車もいなくラッキーでした2回とも


さて・・・・・

ここで摩訶不思議な?2回止まりました、
ですが無事に集合場所までたどり着きました(爆)

ほんとうに不思議です。

潤滑不足で焼き付いた割には燃料を多く吹いていたので不幸中の幸い?

路側帯でシリンダー交換かと思っていましたが、
エンジンを冷やさないとシリンダー開けるのも・・・

少し冷やして、ダメ元でセルを回すとエンジンがかかる(爆)

しかも2回とも(^_^;)

無事に集合場所につき、ツーリングを楽しみ目的地について

とりあえずシリンダーヘッドを開けたらびっくり!!


インジェクション焼付き


たいして傷らしいものがありませんでした。

それ以上は、帰りが怖くなるので・・・・

後日にばらしてみたのですが・・・


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確かに無残にも傷だらけになりましたが、
80~85キロで止まったシリンダーにしては、傷が少なかったです。
そのまま、走れちゃいましたし(笑)


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流石にピストンというかピストンリングにそれなりにダメージは有りました。


ここまで耐え抜いたのは100%化学合成油の
2サイクルオイルとオイルポンプは増量加工していたおかげかなと

ついでに言えば無駄に吹きまくった燃料でこんな無残な形になりましたが
この程度で済んでよかったなと(^_^;)


そんな訳で、こんな危険な追加インジェクションシステムは
真似する変態さんは居ないでしょうが、もし真似する場合、
燃料を吹きまくりたい方はオイルは混合でやってくださいねと(爆)