純正マフラーなど使用していると詰まってくると

パワーダウンしますし、最高速も落ちてしまいます。

通常だと買い替えなのですが、純正のマフラーは高いです。

かと言って、台湾製などの社外マフラーの場合は、

精度が悪かったりして、買っては見たもののステーの位置が

悪かったりしてマフラーがうまく付けられないなどのリスクも

あります。

だったらと、マフラーの中身の詰まりをどうにかしようと!




排圧マフラー

まずは純正マフラー内部の構造ですが、基本的にこの様に
複雑な構造となっていますので、汚れを落とすと言っても
大変な作業になります。


方法は2つあります。

一つは、トーチランプ(ガスバーナー)を使用する方法





マフラー本体を焼いて詰まった原因のカーボンや排出出来ずに

液体のまま残ってしまったオイルがカーボンと混ざり合って

タール状になったものやらを焼いてしまおうという方法

こちらの場合は、結構根気よく焼かないと中身が焼ききれません(^_^;)


焼いたあとは、冷めてからゴムハンマー等で叩いていくと、

こびりついていた汚れが炭?となって剥がれていきます。

ただ欠点もあって炭が落ちても構造上マフラー内部から外に

出すのが一苦労になります。

そして剥がれ落ちた汚れを全部外に出すというのは難しいです。




二つ目は、洗剤を入れて洗い流す方法

使用するのはパイプ洗浄剤です。





パイプマン、ドメスト、パイプフィニッシュとかの商品です。

最寄りのホームセンターやドラックストアなどで、
1リットル200円前後で売られていると思います。



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今回、マフラーの洗浄をしたのは、ジャイロでは無く、
普通のスクーターですが、やり方は同じです。

洗浄剤は、ドン・キホーテで198円だったかな?
ドン・キホーテオリジナルブランドの商品を使用してみました。

まずは、マフラーを外してマフラーの入り口もしくは出口のどちらかを塞ぎます。

結構しっかり塞いだつもりでも漏れてきてしまいますので塞いだ後に

ビニール袋等を塞いだ部分に被せ輪ゴムなどでしっかり止めます。


止め終わったら、塞いでない方から、洗剤を入れていきます。

排水口を洗浄する洗剤なので強力です。

しかも、臭いですし、素手で触るとあまり良くないです。

洗剤を使用する時、皮膚の弱い方は、ビニールもしくは
ゴム手袋等を使用して作業してください。


普通の純正マフラーの場合、2リットル前後入るかと思います。


マフラーの構造上1リットル近く入ると溢れてきてしまう場合があります。

なので、洗剤がある程度入ったら、洗剤を入れている方の口を

軽く何かで塞ぎ上下左右にマフラーを振ったり傾けたりして

出来るだけマフラーの中身が洗剤に埋まるようにしてください。

ほぼ満タンになるまで、ある程度入れたら、

口を塞いで~の行為を繰り返していきます。


洗剤の説明書きには10分~30分とか書き込んでありますが、

通常の使用方法とは違いますので、最低でも1時間以上

マフラーの詰まり方によっては、1日~1週間放置します。

放置する場所や時間にもよりますが、
今回は入り口と出口の両方を塞いで放置します。


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このマフラーの場合、詰まりはやばいレベルでしたが一晩放置してみました。

台湾社外マフラーで、最高速が30キロ程度までしか
出なくなっているマフラーです。

一晩漬けて置いた洗剤を・・・・

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洗剤のボトルに戻しました。


流石に、このまま排水口に流すのはヤバそうなので(^_^;)

と言いつつ・・・・


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洗剤を戻したあとは、水をマフラーの中に流し込んで洗剤を洗い流しますが

これまたなかなか洗い流せません。(やはり構造の問題で)

この時も、水をマフラー内にホースで流し込んでも洗い流せない部分が

できてしいますので、水で流しながら軽くマフラーを振ったり傾けたり

ある程度流していくと出てきた水がきれいになっていきます。

そうしたら、今度は逆方向に水を流していきます。

出口側から水を流していたら、今度は入口側からと言う感じで

これを何回か繰り返してください。

時間も無いし、今回のマフラーは凶悪なので・・・・・


先程、使い古した洗剤がありますが、それを再利用して、またマフラーの中に

30分位して、また洗剤を出して洗うを3回位しましたが・・・・

完全には落ち切らなさそうです(T_T)

まぁ最高速30キロから最高速が50キロ位まで
出るようになればなと言う感じで終了しました。


そして、もう一本!!


今度は、同型車種のKN企画さんのG03Xと言うスポーツマフラーを洗浄

こちらも多分、排圧式?だと思うのですが・・・・・

こちらは1時間浸け置きして・・・・


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水で流すと・・・・なんか10分位流しっぱなしでもずっとこの状態(^_^;)

こちらの方が、走行距離は乗っていますが、先程の台湾マフラーと

取付けた時期も一緒ですが・・・・

台湾マフラー中身の構造が若干違うみたいです。

こちらは1回のみ洗浄で、終了



マフラーを洗い終わったら、洗剤や水を流している時と同じように


振ったり傾けたりして、出来るだけ中に残った水を出します。

ですが完全には抜けません。

水分が抜けるまで1週間位置いておいたほうが良いのですが

トーチランプで焼いて水分をある程度抜く方法も(笑)

今回は、そんなに時間がなかったので、頑張って降って

水分を出来るだけ抜いて車体に取付けました。


エンジンを始動すると、マフラー出口から水分を吐き出し(^_^;)

ある程度の水分が抜けるまでは、エンジンの調子が悪いと言いますか

中にたまった水分でマフラーの容量が小さくなっているのと

そのおかげで抜けも若干悪くなっているような状態が続きます。


しばらく走ると、もとに戻っていきます。


ある程度まともに走るようになってきたので、
最高速がどれだけ出るようになったか確認するために

ただ、一般道だと原付50ccなので制服来た優しいお兄さんが、
青い紙とか赤い紙を高額な金額で押し売りされる可能性があるので・・・・

その心配がない、良くジャイロでも使用させてもらっている

約1キロ直線のテストコースで確認してきました。

そして驚くべき結果に!!!!


実は、今回30キロしか出なかったマフラー洗浄して走らせた1台が
ヤマハのJOGアプリオの8型なのかなもう18年くらい前の2ストの車両です。

普段は、出しても時速40キロというごく一般的に買い物程度しか
使用していない車両でした。

前の週に調子が悪いからと頼まれて色々と点検していた車両で

インマニが老化でひび割れしていたので交換

今回洗浄した台湾性の汎用純正タイプマフラー

それと、エアクリーナーもダメでしたので本体ごと交換

その際、ちょっと性能UP?KN企画さんの
社外ヤマハ系2サイクル汎用エアクリーナーBOXセットに交換

エアクリーナーBOXからキャブまでのゴムパイプ拡大
BOXの吸込口も拡大
そんな感じの物に交換した程度で、駆動系も純正

本当に何もしていない車両です。

台湾マフラーを新品に交換時は最高速は何とか60は出る程度でしたが・・・

最高速テストをして、まだ汚れが取り切れていないのか走ってると
中のオイルが燃えて?白煙がすごいことに

そんな状態だったのですが・・・・・


エアクリーナーBOX効果がすごかった!

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この型はリミッターなんぞ付いていないという噂がありましたが

本当みたいです(笑)

スマホのGPSで69キロマーク

しかもまだ出そうですが直線が足りずにこれ以上は出せませんでした(^_^;)

きっと純正の抜けの良いマフラーを入れれば、あと5~10キロは出そうな予感です。

なにせ抜けが悪いので加速がジャイロなので(爆)

あとは、いつ駆動系をオーバーホールしたのかわからない状態なので

駆動系もヤラれていそうな(笑)


まぁ、どちらにせよ、洗剤代500円以下とあとは時間と水道代で
時速30キロ出すのも危うくなるくらい詰まったマフラーを洗浄して
メーター振り切るくらいまで復活させると言う結果に!







最後に、マフラーの詰まりで加速も最高速も落ちて悩んでる人は


このお値段で、完全とは行きませんが、手間を掛けて性能を復活させる方法

最近ではジャイロのマフラーでも5000円ちょいで台湾製を買えるご時世

節約するか、新品買うかは、あなた次第です(笑)