今回は、排気ポート加工はデカければ偉い的な?

そんな常識をひっくり返す内容になるかと。

この内容を見る前にポート加工編を以前見た方は良いとして
見ていない方は読んでおいたほうが良いです。


ポートは大きい方が効率は確実に良くなりますが、
それとは別に排気音が大きくなったり、抜けが良くなるので
低回転のトルクな弱くなったりレスポンスが微妙に悪くなる場合もあります。




今回、何故このような内容かといいますと、

ヤマハの横型JOG系のエンジンなのですが、あれはある意味芸術品(個人的には)

なにせ、7.2馬力全盛期時代にリミッターカット(社外CDIで速度リミッターが切れます)

しただけなのに時速80キロ以上出て、純正の駆動系に少しだけ手を加えるだけで

時速90キロ前後まで出る車両までありました。

当時のスクーターでホンダとかスズキでもリミッター切るだけで
そこまで出る車両は無かったと思います。

かと言って、低速が殺されているかと言えば駆動系は
ノーマルなので下が弱いわけではないです。

メーカーが秘密のチューンしてるとしてもあまりにも酷いことすると
1988年式のNSR250の88年前期モデルみたいにメーカーが
知らないふりしてノーマルで80馬力前後でる仕様でもなく

馬力は、たぶん7.2馬力時代でも実際にそこまで出ている感じのエンジンでもないです。

現にジョグの初期型(通称ペリカン)のジョグもドノーマル(確か4.5馬力とかのエンジン)
で時速80キロ以上でるマシンでした。

その後は、駆動系に軽くリミッターを掛けて最高速を落としていたのかな?

次期のニュージョグ時代でシムワッシャーを外して変速タイミング変えると
時速10~20キロ簡単に速度が上がりましたから(^_^;)


ただ、それだけではない・・・・


シリンダーが違うんです。

おかしいのです(爆)

このシリンダーは横ジョグエンジンと同等の50CCのシリンダーですが
アプリリアSR50のシリンダーです。(この当時はヤマハエンジンを積んでいます)
横ジョグのものと同じと思ってもらっても構いません。

17777


シリンダー内から見ると、一般的なポート形状です。

ジャイロのポートとほぼ同じです。


ですが・・・・・・


マフラー側から見ると?


17776


とんでもない形状です。

黒くなっている部分は、マフラーのフランジ内(パイプ)なのがわかりますよね?

カーボンで埋まっているわけではなく、元からこの形状なのです。

JOG90とかGアク(100CC)とかも確か同じ形状だったかな?

ヤマハは無駄に排気ポートを大きくするのを止めてバランス重視で効率を
良くしたのではないかと思います。


シリンダーポート

以前のポート加工編でやった、Bのパルス反射で点火プラグに向ける

これをやる為にあえて出口を小さくして角度を稼いだのかなと。


実際に穴の空いていない部分の残り半分を削ってしまうとパワーは
確実に上がるでしょうが扱いやすさを求めてこのようになってしまったのかと。


見ていただいたように、ポートはデカけりゃ偉い的な感じですが

実際には、デカくなくてもちゃんと速いマシンだってあるのです。

要するにバランスが大事なのを分かって頂ければ良いかなと(笑)