ジャイロのジェネレーター(発電機)を
全波整流に変えよか迷ってる人いるかと思います。

全波整流は良いことばかりではありません。

何故スクーター(しかも50cc)は半波整流なのかが
今回で分かってもらえるかと思います。



全波整流は発電能力が高いです。

なのでバッテリーに負担をかけずに
色々な電装のアイテム(電飾など)を付けられます。

そして、電力が上がるのでCDI~点火コイルに流し込む電力も
上がって燃料も上がるのでパワーも上がりますし燃費も良くなります。

なのに何故、半波整流なのか?

それは49ccだからです。


理由は発電能力が上がるということは発電機(ジェネレーター)を
動かす力も多くなります。

簡単に言えば変速ギヤ的なもの?

自転車で
低速ギヤを使用すれば、こぐ力も少ないので軽い
高速ギヤで使用すれば、こぐ力が多くなり重くなる

それと似たような感じと思っていただければよろしいかと。


要は、馬力やトルクの少ない低排気量エンジンなので
出来る限りエンジンに負担をかけないように発電システムのランクを
下げている感じなのです。

全波整流に変更した人は、感じている人がいるかもしれません。
最高速が今までより落ちたとか上の回転の伸びが悪くなったとか!

それは発電能力が上がったので発電する為に抵抗が増えたのです。

実際にレース用の車両は発電機(ジェネレーター)を付けていないものがあります。

最低限の回転信号を取るためにピックアップコイルは取付けられていますが
これは発電ではないので(^_^;)


その関係上ジャイロの規制前などの車両は最低限の発電をという事で

点火システムもバッテリーに負担をかけないようにジェネレーターで
点火コイルの電源を発電させてました。
バッテリーを消費させて発電させるなら単独で発電させたほうが
電力が少なくて負担も少ないと考えたのでしょうね。

その他にもヘッドライトやテールランプなどもジェネレーター発電にすればと
点火関連と同じ理由でジェネレーターの発電にされているのかと。


ただ、ウインカーは点滅させなければと言うのと
ブレーキランプなどはバッテリーで

何故かと言うと低回転になれば発電能力も下がる信号待ちなどで
ウインカーのリレーが動かなくなるしブレーキランプも止まる時は
低速になるのでランプの光が見えづらくなることからバッテリーで

もちろんセルモーターはバッテリーから

そんな感じで振り分けられたのではないでしょうか?

ヘッドライトは低速時に暗くなっても視界は・・・・
要は、速度が上がれば昼間でも視界が狭くなるので同じなのでしょう


そこで、疑問なのが後期(排ガス規制モデル)になって
システムが変更になったのか?

それは燃費のバランスと燃焼効率の関係しているはずです。

はじめに書き込んだように電力が上がれば燃焼効率が上がり燃費も上がる
燃焼効率が上がれば、排ガスがクリーンになる(燃え切らない混合比を減らせる)

燃焼効率を上げるには点火する火花の強化なので電力の強化や安定なので
ジェネレーター点火からバッテリー点火に移行したのでしょう。

ですが、ヘッドライトなどは、やはりバッテリー消費が大きいので
出来るだけバッテリーの充電電力を減らすために保留


そのような感じで、電気系が前中期と後期の違いが出てきます。


そして、全波整流にしようか迷っている方は

最高速や高速域の伸びなどを求める人には向いていません。

街乗り等、信号の多い場所や走行距離が短いとかの人に向いています

長距離ツーリングなどで、スマホをナビにして充電しながらと言う人には向いています。



要は、速く走ろうとするに人に向いていません。

パワー云々犠牲にしても電力を使う電装品を多く使いたい人には
向いているということになります。