ジャイロの燃料ポンプは弱い!!

とよく言われています。

待ってください!!

ジャイロに燃料ポンプは付いていません!


通称DIOポンプと言われている正負圧ポンプはちゃんとしたポンプです。

何が違うかといいますと、ジャイロの燃料タンクはシートの下にあり燃料が重力で自然落下で
キャブに燃料を送ることが出来ます。


DIOの場合燃料タンクがステップの下に燃料タンクがあるのでキャブより下に
燃料タンクがある事になります。
なので自然落下では燃料はキャブに送れないのでポンプが必要になります。

ですが、人によっては、ジャイロにも燃料ポンプは付いているよと勘違いしている人がいます。


それはなぜか??


燃料コック


確かに燃料ポンプみたいな物は付いているのですが・・・・


これは負圧コックと言いましてキャブの車両の駐車時に何らかの原因でキャブからの
オーバーフロー(燃料漏れ)を予防する為に付けられています。

ですが、不思議な事にジャイロには手動の燃料コックも付いているので
保安基準らやの関連でなのでしょうね!

アクセル全開で60キロとかで走行していると、いきなり失速・・・

アクセル戻して5~10秒くらいしてアクセル回すと、また普通に走る。

簡単に言えば燃料が追いついていません。

しかもドノーマルでこの症状

なのでDIOポンプに交換しました!なんて人も多いでしょうが・・・・

実はノーマルキャブやDIOキャブなら70~80キロ程度なら負圧ポンプなしでも
実際は可能なくらいだったりします。

なら何故に、ここまで差が出るのでしょう?


答えは簡単、燃料の出が悪いのです。

それは誰もが分かるのですが・・・・・・


どこに差が出て60キロで燃欠起こす車両もあれば、80キロだしても燃欠起こさない
車両があるのでしょう?


燃料フィルター


原因はこの赤丸の部品!!


これはストレーナー(燃料フィルター)

これにゴミが詰まって燃料の自然落下を妨害していたのです。

このストレーナーは燃料タンク内に付いています。

確認や清掃(交換)の場合は燃料タンクから外すので燃料を抜いての作業になりますので
燃料が少ない給油前に作業をすると良いでしょう!

外してフィルターが壊れていなければそのまま汚れを取ります。
(糸くずとかサビがこびりついていると思います)

壊れていた場合は、交換します(純正部品なのでバイク屋さんで注文してください)


60キロもしくはそれ以下で走行中に燃欠を起こす場合は、
ここにゴミが詰まっている場合が多いです。





次に、ボアアップをするとオイル不足になると言われていますが、
これも燃料と同じでストレーナーが詰まっていると焼き付き起こしやすくなります。

こちらも、ボアアップしてノーマルキャブでスポーツマフラークラス程度なら
100%化学合成オイルを使用していれば、燃調さえ薄いという原因がない限り
オイルポンプの増量加工せずに追いついてくれるはずです。

オイルフィルター


こちらも、オイルタンク内にフィルターが付いていますのでオイルが減って
オイル補充する前に作業すると楽に作業ができます。

オイルの場合は、オイルホースに空気が入ると後にエンジンの焼付き原因になりますので
作業は慎重に行ってください。

よく焼き付くって人は、フィルターに糸くずなどゴミが多量についている可能性があります。

他にもオイルポンプ自体にも原因がある場合もありますが、
新品のオイルポンプを買おうとすると1万以上もして高価です。




そして最後に!!

燃料フィルターの掃除もしくは交換
オイルフィルターの掃除もしくは交換

しても、使用条件により燃料やオイルの送り出しも追いつかないような改造をしている場合は
思ったような効果が得られない場合もありますが、それでも、ヤラないよりは良いです。

燃料の詰まりによって正負圧ポンプに交換していてもポンプの故障の原因になる場合も
ありますし、フィルターの詰まりで思うように燃料を送れない場合もあります。


燃料の場合は、燃欠を起こすのですぐに症状はわかると思いますがオイルの場合は
オイルを送り出ししていなくても症状もなく焼付きなどを起こします。



オイルフィルターの詰まりをフィルターを外さず確認する方法は?
日々の車両のメンテになります。

乗り方などによりオイルの減りは変わってきますが・・・・

オイル補充する時期などを覚えておきましょう。

オイルランプが常時点きっぱなしになるのが
(燃費が1リットルあたり20~30キロ走行出来る状態で)
1,000キロ~1,500キロくらいかと思われます。

もしオイル補充が2,000キロだったりする場合は、詰まっている可能性が高いです。